ストレスを感じている男性

ストレスと健康は隣り合わせ? 現代のストレス社会を考えよう

現代は、よくストレス社会なんて呼ばれることがありますよね。ストレスというのは、ずっと昔から私たちの中に存在し続けていました。現代になってストレス社会という言葉をよく耳にするようになったのは、昔と今ではストレスの質が変わってきたからではないでしょうか。今回は、ストレスを解消する方法をご紹介していきたいと思います。


身体的ストレスから精神的ストレスの時代へ

孤独を感じている女性

江戸時代や明治時代などにもストレスという存在はありました。この頃の平均寿命は、何と40代という若さで、現代から考えるとおよそ半分という短さ。この頃は、男性は男らしく、女性は慎ましくというのが、人の在り方だという考えでした。また生活に関しても質素倹約が美徳。まさに『侘び寂び』というものですね。

当時は、農業くらいの産業しかなく、家事も仕事も重労働であることがほとんどでした。さらには、貧富の差なども大きかったため、生き抜くために必死でなければならない時代だったのです。重労働がほとんどだったため、身体的ストレスが大きいのが時代の特徴と言えます。また人間関係も、貧富や身分の差から、上下関係や性別によるストレスを感じる人が多かったのではないでしょうか。

上下関係によるストレスから横関係によるストレスの時代へ

現代では、高度経済成長を皮切りにさまざまな産業発展と遂げました。生活にも家電製品が使われるようになり、移動にも鉄道や車両など交通網が発達により大変便利になりました。

こういった社会インフラの整備や娯楽の多様化に伴って、時代は大きな変貌を遂げたのです。そして、ストレスの質も変わってきます。身体的ストレスが大幅に軽減された代わりに、精神的ストレスが大きく感じられるようになったのです。

便利な世の中になった分、体を動かす機会はどんどん減り、むしろ運動不足が問題となっている時代です。人間関係においても、女性の社会進出やセクハラ問題をキッカケに、性差別などもなくなってきました。会社でも、年功序列や学歴重視といった考え方も減ってきており、縦割社会の存在もだいぶ影を薄めるようになりました。

その半面、上下関係によるストレスは弱まりながらも、今度は横との人間関係によってストレスを感じる人が増えるようになったのです。

団結していた時代から孤立させる時代へ

現代の若者は、戦時中や戦後の時代がどのような時代だったのか深く知る人は少ないでしょう。戦後の世の中というのは、ひどい混乱の中、大災害や食糧不足による飢餓などに襲われていました。個人レベルではなく社会・国全体が大きなストレスの渦中にいたと言えるでしょう。そんな世の中を生き抜くためには、やはり『団結力』が必要でした。当時の人たちは、隣近所や全く知らない人とも手を取り合い、生き抜いてきたのです。

もし、あの時代に団結しなかったら。もしあの時代に孤独だったら。多くの人が自ら命を断つ、という選択をしていてもおかしくはなかったかもしれません。人は、大きな孤独に飲み込まれてしまうと、自殺という結論に行き着くケースが多いです。現代社会においては、『いじめ』がこれを表していますね。

仲の良かった友達から急にハブられるようになったり、悪口を言われるようになったり、集団無視を受けるようになったり、こういった問題は決して珍しい話ではなくなってきました。みんなで手を取り合っていた時代も変わり、誰かを孤独にさせようとする人がいる時代になったのです。

孤独は大きな精神的ストレスになる

孤独は、誰の心の中にも潜んでいるものです。しかし家族や友達といった存在が孤独の存在を打ち消します。しかし孤独を呼び起こすのもまた、まわりの人間であることが多いです。いじめは、決まって『いじめる側は集団』で『いじめられる側は孤独』である場合がほとんどです。多くの人から自分1人が責められるというのは、想像し難いほど精神的ストレスを感じることでしょう。

これは、まさしく『人は1人では生きていけない』ということを表しているのではないでしょうか。孤独が、心の健康を奪っていることは言うまでもありません。しかし反対に言えば、人は1人でなければ生きていける、乗り越えていけるということでもあります。いじめられている人に手を差し伸べたり、集団からの圧力に自ら飛び込んだりするのは、とても勇気のいることですが、その勇気が1つの命を救うことに繋がる可能性もあります。

いじめのない世の中になるのが一番良いですが、まずは一人ひとりが優しさを持ち、『手を取り合う』という本当の意味での人と人同士の繋がりを大事にしていきたいですね。


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